一人の場合
転職理由については迷っていました。というのも、率直に企業へ話しても問題ないかわからなかったからです。面接の時に「前の会社の業績不振」という理由で受け答えてしてしまうと、イメージが悪くなるのではないかと思ったからです。
これは、自分が経営者だったらどうだろうかと想像してみたからです。業績が傾いているのであれば、自力で挽回できるような人材を目指すべきではないかと思います。また、少し古い体質の考え方かもしれませんが、サービス残業や休日出勤も場合によっては否めないと感じているからです。
恐らく、自分ひとりで面接活動をするのであれば、転職する理由としては「家庭環境の問題で」など、ウソをついて受け答えしていたのではないかと思います。
後から考えてみるとわかるのですが、ある程度正直に話をした方が誠実な人材だと思ってもらえるでしょう。若者のウソは年長者からすぐにばれてしまうからです。このあたり、実際にはどうなのかという話をします。
コンサルタント
DODAの担当コンサルタントさんとキャリアカウンセリングを行う機会がありました。転職に関する具体的なフォローアップはすべて彼が対応してくれるのですが、理由を説明する時には包み隠さず回答してしまった方が好印象を与えられるという意見でした。事実、適当な受け答えをして後から会社とトラブルになった事例もあるようです。
担当コンサルタントの方は30代前半。私より少しだけ上という方でした。人材派遣関連の現場ではかなりベテランの方のようです。そういう意味では「当たり」だったなと思いました。
彼が言う意見は「人事採用担当は簡単にウソを見抜くから、誠実に話しつつ、打開策を考えた結果のアクションを起こした」という話をした方が良いということでした。
確かに、私も後輩などを見ていると「コイツはわかってないのに話をしている」「明らかにごまかそうとしている」ということを見抜けてしまうものです。そう考えると、面接で作り話をするというのはリスクがあり、信頼問題にも繋がるなと気付かされました。
そこで、方針としては「できることはできる」「できないことはできない」という話をするということで固めました。よく考えてみると、営業マンの鉄則です。言葉にするとわかるものですが、いざ実践しようとすると下心などが手伝ってうまくいかないものだと感じました。
新卒の大学生のうち、3割程度が3年で辞めてしまうと言われています。私の場合、長期間働いてきたという実績を武器に話を進めれば、恐らく大丈夫だろうとコンサルタントの方も背中を押してくれました。
確かに、営業職として5年間戦い続けるというのはかなり過酷なもの。その壁を乗り越えてきたということは誇りにして良いということでした。