厳しい世界
営業職というのは厳しい世界です。
自身の成績の良し悪しが会社の売上に直結してしまいます。
私が毎月のノルマを達成していても、他の社員が目標を達成できなければ意味がありません。
その逆もまた然りです。
さて、私も特別高い成績を上げていたわけではありません。
しかし、部署全体で業績不振が続いていたことから、
次第に会社の雰囲気が重々しくなっていくのを感じました。
そんなある日、事件が起きたのです。
私が入社した当時からエースとして活躍していたKさんが退職してしまったのです。
彼は営業部において、常にトップセールスを叩きだしてきた人材。
商才に長けた存在で映画「マネー・ゲーム」の中に出てくるようなやり手のセールスマンでした。
この作品は営業職として働き始めてからレンタル店で借りたのですが、どのようにして働けばいいのか考えさせられます。
作中では、仕事の性質上かなり倫理的にはキワドイ描写もあるのですが、
証券会社で巨大な売上を叩きだす為には必要な要素の一つかもしれないなと感心してしまいました。
>> http://movie.walkerplus.com/mv32787/
彼が退職してしまった理由は、「会社が扱っている商材はエリア内で一通り開拓し尽くした」とのこと。
もう、芽は出ないと考えているのかもしれません。
泥船には乗らないという考え方なのでしょうか。
恐らく、どこに行っても通用するであろう営業マンなので退職も怖くないのでしょう。
危機感
しかし、10年近く勤務していたベテランかつ、エースである彼の退職に社内は騒然。
職場は一層重苦しい雰囲気になってしまいました。
このような状況では業務効率も落ちてしまい、さらに悪循環に陥ってしまうのです。
私としても、営業のイロハを教えてもらった先輩が居ないというのは大きなプレッシャーでもあります。
よく言われることですが、優れた人材ほど見切りをつけるのは早いという話があります。
自分が次の会社に行っても活躍できるイメージを立てられている上に、
仕事における嗅覚のようなものがそうさせるのでしょう。
ビジネスパーソンなら持ち合わせておきたいスキルかもしれません。
私自身も今後の身の振り方を考えていかなければならないところです。
もしかしたら、将来的に給与の未払いやリストラされてしまう可能性があるかもしれません。
問題を解消する為には自分が盛り上げなければならないのかもしれませんが、
Kさんが退職理由として取り上げていたように、現在の商材を売り込むのは限界があるのも事実です。
私が退職するのが先か、会社が潰れてしまうのが先かという状況。
不安な気持ちを抱えながら仕事をしています。
このような状況ですから、何か打開策を考えなければいけないなと感じています。