ビジネスマンの手元
憧れの営業職

営業に必要なスキル

大切なもの

営業職に求められるスキルですが、実はコミュニケーション能力はそこまで必要ありません。私自身、そこまで会話が得意というわけではなく、むしろ、口ベタと言われる機会の方が多かったのです。

しかし、それでも仕事を達成することはできます。ビジネス書を見ても「話上手ではない人が成功する」といった書籍が多数登場しています。

営業職に求められる最大の適性は人のことが好きであるということです。これは話上手とはまったく違うスキルです。もちろん、こちらが一方的に話す機会であれば理路整然と会話を進める能力が重要には違いありません。

一般的な商談であったとしても、順序立てて会話ができる方が相手に意図を伝えることも簡単です。

しかし、少し前に「KY(空気が読めない)」という言葉が流行しました。相手が求めている情報量や集中力が続く時間を見極める能力は、巧みに自分の意見を主張するテクニックとはまったく別物なのです。

ベラベラとまくし立てるように話すだけでは意味がありません。会話の中からヒントを見つけ、そこにプレゼンテーションをする為には人を見ることが大切ということです。
>>http://zokugo-dict.com/09ke/ky.htm

心得

営業マンのすべてがポジティブで明るいというわけではありません。しかし、元々ネガティブな性格の人間であってもお金をもらって働いている以上、プロフェッショナルとして取り組む必要があります。

業績が傾いている得意先に対して「この会社は潰れます」と言う営業マンが成果を上げることは不可能です。もちろん、絶対的な信頼を置かれていて、きちんと解決策を提示できるのであれば別ですが、基本的にネガティブな人間は喜ばれません。

ポジティブなオーラは周囲にも影響します。自分が意欲的に取り組んでいるのであれば、自然と周りの人間も盛り上げることができます。この空気感をクライアント様にも提供することが、営業マンに求められているスキルと言っても過言ではないと私は思います。

私は口ベタですが仕事に対してできる限り誠実に取り組んでいます。営業職がセリングではなくマーケティングだと感じてから、クライアント様一人ひとりを尊重しつつも時に友人のように、時には先生と生徒のように関係を築くことを意識しています。

このように営業職に求められることは「会話がベラベラ出てくる力」ではないのです。むしろ、下手に話し過ぎると「調子が良い」という印象を与えかねません。少しくらい口ベタでも、相手に対して真摯に向き合える人間の方がセールスマンとしての適性は高いのかもしれません。