クレームは優しさ
愛される人ほど、他人から怒られるという法則があります。
人間は、どんな時に第三者に対して怒りを露わにするか想像してみると真実が見えてきます。
改善して次に生かして欲しい、二度と失敗しないで欲しいなど相手に是正を求める声となって響くのです。
怒りの声は、一辺倒ではありません。
高飛車に激しく罵倒するもの、穏やかにやんわりと諭すもの、無表情に冷たくいさめるもの、どれもが相手を正当な方向へと導きこうとする声となります。
人間は、非難を受けた時人格を否定されたと思い込んでしまう節があります。
部分的には攻撃的な性質はあっても、反面愛情が含まれているからこそ言葉を浴びせてくるのです。
しかし、愛情表現が極端であると受け手は攻撃されているとしか思わず反発するのみになります。
言葉の取り方は二転三転しますが、相手を思いやる気持ちがある故に叱ってくれるのです。
営業マンでクレームを浴びせられる人材は、ものすごく幸せです。
改善点を接した人々が明らかにするのですから、こんな幸運な機会はありません。
クレームによって、更に一歩前進する期待されている証と捉えればめげることはなくなります。
逆に、何も指定されない営業マンは幸せと思うでしょうか。
これ以上、伸びしろがないと切り捨てられてしまえば営業職にとっては残酷な仕打ちです。
クレームをつけられない 方が心境としては楽でしょうが、実際は落第点を付けられてしまった無言の評価となります。
言われる内が花と表現されるように、クレームを受けていれば相手は見捨てていないのがわかります。
叱られて期待のもたれる営業マンと、叱られないけれども見限らている営業マンのどちらが良いか比べてみましょう。
交渉する法人や個人から、クレームをつけられる人材になれれば御の字です。
クレームはチャンス
営業マンは、クレームを受けた時がスキルを伸ばすターニングポイントとなります。
世間では、無神経な対応で怒られて失敗を犯していると思われますが、決して無能な社員ではありません。
新人の頃は、上司に叱られ得意先から非難されるのは普通のことです。
期待されている人材ほど、頻繁に怒られます。
世の中で活躍するビジネスマンは営業職に関わらず、周囲から叱られてのし上がっていきます。
彼等は、忠告されたことを自己分析して軌道修正をします。
その連続で、自分を鍛え上げプロフェッショナルに近づいていくのです。
営業マンは、外部の人間と接する以上直接無作法を指摘するのは接した人々がほとんどです。
クレームを与えられると、過去の行為を省みて次に生かすチャンスとなります。
問題点を伝えられたら、何が足りていなかったのかを考え同じ過ちを犯さないように修正する意識を持ちましょう。