販売業に欠かせない営業職
商品の流通は、世間に発表してものの存在を知ってもらうところから入ります。
優れた製品性能に優れた宣伝技術ありとは、商社マンの間でよく語られた決まり文句です。
ヒット商品を生み出した企業は、大衆に紹介する力に長けていました。
一流の生成技術があっても集客するノウハウがなければ、並の商品となって終わってしまう末路を迎えます。
流行になった食品や家電、娯楽ゲームなどを調べますと、宣伝にかける力は平凡ではありません。
紹介してくれるメディアは、新聞であってもテレビであっても特に制限はありません。
開発費用に加えて、宣伝費用も節約したりしません。
売り上げが伸ばせるのであれば、各所に通じて商品を広めてもらおうとします。
そして、自社の商品を扱ってもらう営業戦略を疎かにしません。
インターネット通販でよくあるケースなのですが、通販会社に商品の紹介スペースを割いてもらいサイト上に掲載するという形式を取る企業があります。
宣伝力に乏しい会社は、買い手を集めるのが厳しく十分な収益を得る手段に恵まれていません。
そこで、名前の知れた企業と契約して買い手と売り手の仲介役になってもらうことで消費者に製品を売る方式を築いています。
そうすれば、中小の零細企業でも売り上げを驚くほど伸ばすことができます。
得体の知れない会社とやりとりするのは不安があるけれども、有名企業が間に入れば安心する消費者がいます。
直接的には売れなくても、間接的に名前を借りて売ることができれば売り手にとっては万々歳です。
販売戦略を整えるのは、企業の営業職です。
店に製品を扱ってもらうように交渉したり、個人宅と売買契約を結んだりするのは彼等の役目となります。
潰しが利く職業とも指摘されますが、営業職の働きが企業の経営に関わってくるのは紛れもない事実です。
商品を世に出せるか出せないかは、彼等の腕にかかってくると言えます。
営業職は会社の心臓
会社の存続は、より多くの業者や個人と友好関係に築けるかに依存します。
社会現場でお得意様とは、何度も契約を結び利害が一致した信頼のある会社・個人のことを呼びます。
得意先をつくる仕事をしているのは、売り上げを伸ばすきっかけを生み出す営業職です。
契約先との接待をセッティングしたり、会談の場を設けたりするのは営業で働く社員の役割となります。
友好関係に至るまでには何度も頭を下げ、自社の良さを認知してもらう涙ぐましい活動があります。
嫌なことでも、進んで行わなくてはいけないこともあります。
営業職は、とにかく相手の懐に飛び込み関係性をつくるのが第一です。
彼等の仕事は、会社の行く末を決める大一番を担っていると断言できます。会社を発展させるならば、営業職の人材を育てるべきです。
内部と外部の橋渡しをするのは彼等の業務によるもので、精力的な活動で会社はいくらでも発展する余地があります。
年商で上位に来る企業は、営業担当がしっかり教育されている印象を強く持ちます。