データの重要性
医療機器販売を行う上で、治験のデータはクライアント様を説得する為に必要不可欠なデータです。当時、私は「ヤバそうな高額アルバイト」だと思っていました。
しかし、実際にはデータの信頼度や被験者の人権を保護するという概念から、厳しい基準を設けた上で安全な研究が行われています。今思うと当然のことなのですが、人体でテストする前にさまざまな観点からチェックが行われているのです。
治験について
さて、治験という概念について詳しく説明しても仕方ありません。多くの方がご存じだからです。しかし、医療機器を製造するにあたって、クラス1から4までに分けています。これは、人体への危険度を考慮して分類したものです。
私が特に分かっていなかったのは、この評価方式からどこまで人体に悪影響を与えるのかということ。クラス1であるメスやX線に不具合が生じてもほとんど被害はありません。
しかし、クラス4に位置づけられているペースメーカーは、故障した瞬間に生命を奪う可能性があります。機器によってどの程度のリスクがあるのか、実はよく分かっていませんでした。
この分類について十分に理解できていないと、クライアント様に対して間違った情報で商品を販売してしまうことになります。そのミスが生命の危険につながるもの。
当然、ほとんどの方は事前に確認してくれるのですが、私の信頼問題につながってしまいます。このようにして医療機器販売の営業マンは勉強をして、客先で円滑に話をまとめなければなりません。